ライブハウスを舞台に活動しているガールズロックバンドたちのなかから、ネクストブレイクするであろうユニットを集めたガールズロックフェス「GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!! 2016」のレポートをお届けする。
8月28日にZepp Tokyoでおこなわれたこのイベントは以下、11組の面々が出演。
HONEBONE
葉月あすか
HERe:NE
ガールズロックバンド革命
CASPA
SEKIRARA
Risky Melody
CANDY GO!GO!
Split BoB
Chu’s day.
Cherry Hearts
つづいてお届けするレポートは、葉山あすかクン!
あすかクンのステージは、オケを流しながら『僕たちの虹』を歌う形でスタート!
凛々しく、雄々しく、彼女は場内へ歌を響かせる。アイドル然とした姿からは想像できない力強さと主張がたぎっている。
一転、彼女がぶつけたのは、『空色デイス』(中川翔子)。
もともとロック要素の強い楽曲のように、凛々しさを持った彼女のスタイルにとても似合う曲調だ。
伸び伸びと歌う姿を見ながら、彼女自身がアイドルとロックとの接点を結びつけていく架け橋な存在に成り得るのでは?! と実感。続く『トライアル』でも、明るく開放的な、空へ駆け上がるよう伸びやかな歌声を届けてくれた。
ツインドラムにギターというバンド演奏にシフトして披露したのが、『Tampopo Zeppelin』。
生の躍動感を得たことで、楽曲はもちろん、あすかクンの歌声にもさらにパワーがたぎり、強く強く想いを主張し出していた。
むしろ彼女の場合、バンドを従えたほうが、より自分の身体の内側にあるエナジーが放出されていくようにも感じる。
バンド編成で届けたカバーが、「歌われすぎ問題」として話題となったアイドルたちの定番曲『初恋サイダー』(Buono!)。ももいろクローバーZや水樹奈々の楽曲を手がけるシンガーソングライター・しほりのキュートでポップなテイストとは違った力強さを見せた。
なんてパワフルに爆走した『初恋サイダー』なんだ。
歌詞にある「KISSをあげるよ」の言葉が、強引にKISSをせまっていくようにさえ感じたほどだ。
むしろ、かわいいにも関わらず、強引なパワーで奪い取ろうとしていく様こそがあすかクンの特色とも言える。
続けざま、LiSAのカバー曲『Rising Hope』を叩きつけ、彼女は場内の空気を熱く熱く塗り変えていく。
ロック・アイドル・アニソン、その3つの要素を巧みにミックスしながら、あすかクンは自身の色に変えて表現していく。
なんて美味しい熱狂の要素を備えている子なんだろう。
最後は、バンドスタイルでふたたび『トライアル』を披露。重量感を持った演奏が台風のように熱狂の勢力を増していく。
サビで熱唱する歌声を聞きながら、気持ちが高ぶり、心が震えていた。かわいい姿に、あふれんばかりのロックなエナジーを詰め込み吐き出していく葉月あすかクン。その存在は、あなどれない!!
つづいては、「HERe:NE」のレポート!!
【取材=長澤智典】
【編集=アイドルジャーナル社】