9月25日、渋谷「eggman」にて、ロックバンド「Chu’s day.」の東京・名古屋・大阪の3都市をまわるツアー最終公演がおこなわれた。
手始めに流れたのは『Hip Hip Hooray』。弾む演奏に心がドキドキと高鳴り出す。観客たちは手を高く振りかざしての大騒ぎ状態で、最初から大盛り上がりだ。
はしゃぎたくなる気持ちもわかる。この演奏を聴いているとワクワクした思いが湧き上がって声を上げずにはいられない気分になるからだ。
その気持ちにさらに熱気を注ぐ化のように次の楽曲『HOT GIRL』が流れ出す。
「今日はみんなで一緒にキラッキラな一日にしましょう!!」
ボーカルのERIクンの声を合図に『Lovesick girl』が流れ出す。
キラキラと輝きを放つラブリーな楽曲に、恋をしたかのような胸の高鳴りを覚える。その気持ちが徐々に抑えきれなくなるそんな気持ちにさせられた。
ここでドラムが一気に速度を上げ、疾走感のある曲『ずっと…』に突入すると、自然と体がシェイクしてしまう。ERIクンの動きに合わせて両手を掲げて必死に揺らす。
ここで一息ついてMCが入った。
「『GLITTER』には輝きという意味があります。私たちも輝いていきたい思いから名付けました。今日はみんなでたくさん輝いていきましょう!」
この一言でさらに激しい曲が来るかと思ったが、一変し、心に染み渡るバラード曲『この景色』を優しく歌う。
と思いきや、サビから一気に速度が上がる。これは客席の気持ちの昂ぶりとシンクロしているからかもしれない。
続いての曲『淡い日』は、切ないソウル・バラードだ。
ERIクンは壊れそうな思いへ寄り添うよう、言葉のひと言ひとことを丁寧に歌いかける。その歌に寄り添って支える演奏は優しいながらも確かな存在感を持っていた。
あれだけハイテンションで騒いでいたファンたちが、声も上げずにただジッとステージ上のメンバーの姿を見守る姿が印象的だった。曲から連想されるさまざまな風景を頭のなかに映し出していたのかもしれない。
「ここからは懐かしい曲をやっちゃおうと思います!」
会場を一度クールダウンさせたところで、いよいよライブの後半戦だ。
再び一気に熱を注ぐためにロックな楽曲『COUNTDOWN!』で攻める。低音の利いた演奏が、暴れたくなるようなエネルギーを注ぎ込んで来る。
「まだまだ熱くなりたいよねぇ!!」
この煽りが熱狂の口火となった。攻撃的な楽曲『GAME』に先ほど溜まったエネルギーが一気に爆発する。会場中が凄まじい雄叫びを上げ、頭上高くに拳を突き上げる。
ここでドラムの音に合わせて手拍子が起こる。タンバリンを手にしたERIクンが「ここからダンスタイム行くよ、一緒に踊ってくれますか?」と煽り出す。
「ねぇねぇねぇ」と呼びかけて、AKARIクンのチームとYU-NAクンのチームに分けてエール合戦をするシーンも見られた。軽快にステップを踏みながら歌うERIクンはキラキラと輝いていた。
つづいての楽曲は青春模様を映し出した楽曲『Cycling』だ。ファンたちはタオルを振り回しながらも甘酸っぱい曲に感化されて思わずニヤニヤしている。
ここで高鳴る気持ちをヒートアップさせるかのように楽曲『Rocking shoes』が流れ出した。もう飛び跳ねずにはいられない。
最後の楽曲には2ndアルバム『GLITTER』の記念ツアーにふさわしい「光り輝く」ような曲『GLORY DAYS』を届けてくれた。
ここで一旦、メンバーは退散。アンコールには「みなさんの心がほっとする場所や大切な人を想い浮かべながら聞いてください!」と、アコースティックスタイルで『心の魔法』を披露した。
箱型パーカッションのカホンが温かいリズムを唱え、AKARIクンのベースが腹の奥まで音を響かせる。YU-NAクンの繊細なアコースティックギターの音色が重なって、まるで魔法にかかったかのような心地よさを感じさせてくれた。
「この会場を愛でい~っぱいにしたいなと思います!」
ERIクンの声を合図に楽曲『愛の光』が流れ出すと、会場中が大合唱で包み込まれた。
アンコール最後の曲もツアーのテーマに合わせて「輝く未来」を歌った曲『Rush!!』をチョイス。会場に集まった全員が、明日に向かって心をキラキラと輝かせていた。
来年2月26日には結成3周年を記念したワンマンライブ「Chu’s day. 3rd Anniversary ONEMAN LIVE RIBBON → 4 SHINING」を渋谷「WWW」で開催予定だ。
ますます光り輝く彼女たちは、これからどんな興奮と感動を描いてくれるのだろうか。
【取材=長澤智典】
【編集=アイドルジャーナル社】
Chu’s day. Web:
http://www.chusday.net/
Chu’s day. twitter:
https://twitter.com/chusday4