アイドルユニット「エビ中」こと「私立恵比寿中学」が、現在、ワンマンライブツアー「私立恵比寿中学秋ツアー2016～エビ中って現役中学生一人も居ないグループなんだって！～」で全国をまわっている。

そんななか、11月16日発売予定のベスト盤に先駆けて新ビジュアルを公開した。

２種類発売される盤は、『中卒（ちゅうそつ）』と『中辛（ちゅうから）』と紛らわしいだけでなく、キャッチコピーも紛らわしい。

「まだまだ嫁（とつ）ぎません。まだまだ稼（かせ）ぎます♡」というキャッチで、白無垢に身を包んだメンバーが金の延べ棒を前に鎮座しているという笑いを誘うジャケット写真に仕上げた。

通常盤の花嫁衣装は「中卒」は白いドレスに。「中辛」はインドの民族衣装・サリーをまとったメンバーと細かなこだわりを見せる。

また『「中卒」「中辛」～エビ中のコンプリートベスト～』の特典ディスクの概要も明らかとなった。

エビ中メジャーデビュー以降の持ち曲81曲（Interlude含む、ユニット曲除く）をリリース順に全曲ミックスするという壮大なミッションにチャレンジしたのは、元電気グルーヴのメンバーでサウンドプロデューサーのCMJK氏。

その力作「EBICHU’s Championship Tera-Mix(Mixed by CMJK)」を収録していることがわかった。

このオファーに対し、CMJK氏は絶望を覚えるくらいに声が出なかったという。

たくさんの曲を繋げて1曲にまとめる「メガミックス」という作業で、過去最高50曲を繋げたことのあるCMJK氏は大抵の注文には驚かないとタカをくくっていたそうだが、「は、80曲って！『メガミックス』じゃなくて『テラミックス』って！ そんな言葉生まれて初めて聞いたわ。80曲を1時間に収めるという無謀なオーダーに開いた口が塞がりませんでした」と呆然。

膨大な曲を考え抜いて繋げたため、「作業中はエビ中ちゃん以外のアーティストの曲を聴いても、あっこの曲はここで切ってこういうネタを差し込んで次の曲に繋げられるな、と考えてしまう病気にかかっていました」というくらい作業後にも影響が出たという。

「しかしこうやって時間軸順にエビ中ちゃんを聴くと、スピードメタルからテクノポップから昭和歌謡からダブステップまで、その多様性と、相反する不思議な整合感に驚かされます。改めて大ファンになってしまいました。『テラミックス』だけに正にテラの僧侶の修行のように世捨て人になって制作しましたので、このミックスを機に新たなファンが増えてくれたら嬉しいです！」

特典ディスクもファン必見の出来に仕上がった。魂を削ってリミックスしたCMJK氏に敬礼しよう！