10月22日に歌手のMay’nクンが、東京芸術劇場コンサートホールにて初のオーケストラコンサート『May’n Symphonic Concert「TWENTY for SEVEN」』を開催した。
クラシックの会場ならでは厳かな雰囲気のなか、数々のヒット曲を東京ニューシティ管弦楽団の演奏とともに披露した。
コンサートは人気曲『もしも君が願うのなら』と『愛は降る星のごとく』の2曲からスタート。
オーケストラの演奏でより壮大さを増した楽曲を、時折温かさも伴わせ、力強く歌い上げる。
パイプオルガンやピアノ、オーケストラの演奏と多彩な音楽性を存分に引き出したアレンジで、『今日に恋色』、『Grand Piano』、『Scarlet Ballet』、『オベリスク』などのヒット曲や隠れた名曲を披露した。
コンサートの途中、May’nクンは27歳の誕生日を迎えたことを報告。
「すごい大人になる感じもあるし、これからもっと楽しくなるんじゃないかなと思ったら、ワクワクが止まらない」と前向きに語る。
「May’n」として活動をはじめてから8年。
そのはじまりのころから歩んできた思い出の曲『ダイアモンド クレバス』で、コンサートの第1部ラストを飾った。
同曲とオーケストラとの親和性は抜群だった。だが、それ以上に8年間磨き上げた歌声あってこそ、この楽曲が引き立ったのではないだろうか。
後奏の余韻が残るなかMay’nクンはゆっくりと客席を見回し、最後はオフマイクで「ありがとう」とつぶやき、コンサートを終了させた。
第2部では、自身のなかにある感情を言葉にする。
「身体中が震えています。全身で音楽を感じているなって思って。いま、すごく楽しいし、すごく幸せです! ありがとうございます!」
そして、今後の意気込みとして「これからのみんなとの音楽の旅で、一緒にたくさんの特別を感じたい」と語り、最後の楽曲『夜明けのロゴス』を歌い切って、深い一礼とともにステージを降りた。
アンコールでは、11月23日に発売予定の新曲『光ある場所へ』を初披露。
「哀しみのある曲だけど、自分自身が光を信じる気持ちこそ、それを生み出すパワーになると思う。なので、どんなときも自分を信じていられたら、という想いを込めて歌います」
そう語ると、ピアノとチェロ3本が主軸となるシンプルかつ重厚なサウンドを従え、芯の強さを感じさせる歌声を響かせた。
最後は総立ちのファンたちと楽曲『May’n☆Space』を歌ってコンサートに幕を閉じた。
来年1月からはアジアツアーも控えている。今回のコンサートの経験を糧としたMay’nクンは、いったいどんな進化を見せてくれるのだろうか。